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フィールドレクチャー

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後半(10/28-)Field lecture in temperate forests around Mt. Fuji  10/28:南アルプスブランチを訪れ、冷温帯落葉広葉樹林の生態とシカが森林生態系にあたえるインパクトを学びました。 冷温帯林を構成する多様な樹木を朝からじっくり学び、お昼過ぎからはシカ柵内の試験地を歩き、 シカ柵内外で大きく異なる植生、ササ一斉枯死後の植生回復、山犬段で実施されている植物生理生態学の研究について解説されました。 例年よりも紅葉が遅れていたようでしたが、参加者たちは自由時間にも森林内を散策に出かけていて、山犬段の森林を楽しんでいました。  10/29:午前は静岡大学の静岡キャンパスで講義を受けました。農学部の王教授からはリモートセンシング技術を活用した最新の森林モニタリング手法についての講義を、 人文社会科学部の横田教授からは経済学の視点から森林の利用や家具産業を通した地域経済の活性化等について講義をいただきました。 午後には三保松原を訪問し、景観保全のための海岸林管理やツーリズムとの両立などについて考える見学を行いました。  10/30:この日からは新潟大学からの参加者も加わって、富士山での実習を行いました。午前は5~6合目にかけての森林限界の植生やその成立過程を学習しました。 厳しい環境条件が作り出す特殊な植生を、これまでに学習してきた天竜ブランチの暖温帯林から南アルプスブランチの冷温帯林と対比しながら見学し、楽しんでくれている様子でした。 午後には大沢扇状地に向かい、さまざまな砂防施設なども見ながら最新の森林防災の取り組みについて学習してもらいました。 天候にも恵まれ、富士山からの美しい景色にも感動した方が多かったようです。  10/31:参加者全員で自身の修論研究を紹介するポスター発表セッションを静岡大学農学部で実施しました。 長期間の実習最終日ということもあり、みなさん打ち解けていて、それぞれの研究について積極的に議論している様子が印象的でした。 最後には修了式を行い、静岡大学山岳流域研究院長の今泉教授から、参加者全員に修了証が授与されました。  今回も「最先端の森林モニタリング技術×多様な植生帯」をテーマとして、約 1 週間の実習を行いました。 今年は参加者どうしで打ち解...

ニホンリスとニホンジカのキノコ食

実習のついでに山犬段に設置していたカメラを回収したところ、ニホンリスがむしゃむしゃとキノコを食べる様子が繰り返し撮影されていました。夜には母娘のニホンジカもキノコを食べに来ていました。キノコはほとんど水と食物繊維なのでなぜこれほど引きつけられるのか不思議なのですが、もしかしたらミネラルやビタミンなどの微量栄養素の源として価値が高いのかもしれません。 (栗) Japanese squirrels were repeatedly observed eating mushrooms in South Alps Branch. At night, a mother and daughter pair of sika deer also came by to eat the mushrooms. Since mushrooms are made up mostly of water and dietary fiber, I find it puzzling why mammals are so attracted to them. Perhaps mushrooms serve as a valuable source of micronutrients such as minerals and vitamins. Kurihara

富士・南アルプス生態学実習

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8/5-8/8 に富士・南アルプス生態学実習を開催しました。 今年は全国 10 大学から集まった 25 名の学部生・大学院生が参加しました。 天竜ブランチ(8/5) 観音の森で樹種同定に取り組んだ後、毎木調査を行い、森林の階層構造データから観音の森の成立過程について考えました。 みなさん iPad アプリとして整備した植物図鑑を使いこなしていましたが、毎木調査中に高木の葉を見て樹種を記録するのには苦労していたようです。  天竜ブランチ→南アルプスブランチ(8/6)  午前中はヒノキ間伐地や SSS を見学しながら環境保全と調和した人工林管理の実践について学びました。 また、観音の森で動物遺体の分解と腐肉食者群集をテーマにしたメニューを行い、 腐肉の種類や大きさによって、誘引される昆虫の種構成や個体数が異なることを学びました。 夕方、南アルプスの山犬段宿舎へ。みなさん体力が有り余っていたようで、植物を集めに行き自主的に樹種同定に取り組むなど意欲的なヒトたちもいました。  南アルプスブランチ(8/7) 午前中は大規模崩壊地(ホーキナギ)の見学を含め、山犬段周辺の土砂移動と山腹工事について解説されました。 朝からあやしい天気でしたが、崩壊の激しい大井川流域で森林防災の実際について学ぶことができました。 午後の森林観察では冷温帯林を構成する樹種についてじっくり学び、シカ柵内外の植生をみながらスズタケの一斉開花枯死とその後の更新にシカがおよぼす影響について解説しました。  富士ブランチ(8/8) 富士山 5 合目付近で樹木限界の植生と生態・亜高山帯針広混交林の生態について学習しました。  4 日間で暖温帯林・冷温帯林・森林限界をめぐることで、ふだんは観察することができない植生を見て植物を学ぶことができたと好評でした。 暑い時期でしたが、標高の高い南アルプスや富士山では快適に活動できたのではないかとおもいます。みなさんおつかれさまでした。 (栗) Ecological practice around Mt.Fuji was held on August 5-8, 2025. There were 25 participants from 10 universities across Japan.  At Tenryu B...

フィールドレクチャー

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後半(10/26-)Field lecture in temperate forests around Mt. Fuji 10/26:南アルプスブランチを訪れ、冷温帯落葉広葉樹林の生態とシカが森林生態系にあたえるインパクトを学びました。前日に山犬段入りしていたため、朝からゆっくり森を歩いてさまざまな樹種を学び、楽しんでいる様子が印象的でした。午後は自動撮影カメラを用いた野生動物調査について短い講義を行い、機械学習を用いた哺乳類の種判別を体験してもらいました。中型食肉目の判別に苦労していたようで、機械学習プログラムを活用することで大幅に作業を省力化できることを体感してもらえたのではないかとおもいます。 10/27:静岡大学人文社会科学部の横田教授より、森林管理現場と家具産業の関係についての講義を頂きました。さらに、静岡大学農学部の王教授から、分光反射指数を用いた森林の植生の多様な機能を追跡する最先端の研究事例についても講義がありました。午後には、海岸林の保全に関する視察を行い、特にマツ枯病対策やクロマツ保全に向けたボランタリーワークの取り組みを確認しました。 10/28:富士吉田カラマツ林にある国立環境研究所の森林生態系炭素収支モニタリングサイトを訪れ、ガスフラックス研究の最前線を視察しました。また、溶岩上に成立した温帯性針葉樹林の生態を観察しました。この視察から、新たに新潟大学の大学院生がメンバーに加わりました。 10/29:富士南麓で、2 合目から 6 合目までの森林構造の変化を観察しました。特に 5 合目から 6 合目にかけて、森林限界を超えた厳しい環境に生育する植物の生態を学習し、地上モニタリングと航空モニタリングのデータを用いて、森林限界の上昇の実態について学びました。さらに、国土交通省富士砂防事務所が管轄する大沢扇状地における砂防工事での DX 技術活用事例を現地で確認し、大沢崩れ源頭部から扇状地までの管理に DX がどのように活用されているかを学びました。悪天候の中での活動でしたが、参加者たちは疲れながらも満足した表情を見せていました。 10/30:静岡大学の静岡キャンパスにおいて、参加者 22 名による研究発表会を開催しました。例年はセミナーの冒頭で行うイベントですが、今回は最終日に実施したことで、参加者間の関係性が深まり、国や大学の枠を超えた学生同士...

森林環境ツアー@南アルプスブランチ

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9 月 25 日に南アルプスブランチにて、川根本町との共同開催で森林環境ツアーを実施しました。 川根本町と静岡大学農学部は、2022 年に「山岳環境の保全や山村振興に関する協定」を締結しました。 この協定を契機に、静岡大学が南アルプスブランチで行っている試験研究や周辺の山岳環境の情報公開の場として環境教育セミナーを開催しています。 今年度は南アルプスユネスコエコパーク 10 周年ということもあり、周辺の関係機関で森林・林業関係に従事されているプロの方々を対象にセミナーを実施しました。 午前中は砂防工学専門の教員より南アルプスブランチの崩壊地「ホーキナギ」や周辺山岳地の地質の特徴や成り立ち、治山工事に関する講義と現地見学をしました。 午後は森林生理生態学専門の教員より山犬段宿舎試験地の広葉樹林の特徴や研究活動に関するトピックスの紹介、宿舎周辺での樹木観察実習を行いました。 短い時間でしたが、日ごろ森林・山地保全や林業に関わる方々が参加者ということもあり、質疑応答も活発で充実したツアーとなりました。 (宇) A public lecture was held at the South Alps Branch in cooperation with Kawanehoncho town on September 25. This event was held based on the "Agreement on Conservation of Mountain Environment and Mountain Villages Development" between Kawanehoncho town and Shizuoka University. This year, the lecture was held for professionals engaged in forestry and forestry-related activities at related organizations in the surrounding area. In the morning, a professor with expertise in erosion control engineering gave a lecture on the geologi...

森林生態系保全管理業務体験プログラム

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9 月 3 日から 9 月 6 日までの 3 泊 4 日の日程で森林生態系保全管理業務体験プログラムを実施しました。以下の内容を実施することができました。なお、DAY1 から DAY3 は天竜ブランチ、DAY4 は南アルプスブランチにて実施しました。 DAY1 ・間伐計画立案のためヒノキ林の調査(見学):毎木調査等実施予定でしたが雷雨のため中断。見学のみとなりました。 ・過去の調査記録を利用した間伐率や材積計算など森林経営計画に関する基礎知識(座学) ・植物リストのための標本採集とさく葉標本作成:樹木の枝葉を室内に持ち帰り、押し葉をして標本づくり(樹種も調べて覚える) ・UAV、ドローンに関する基礎知識(座学) DAY2 ・ワイヤースリングの作成:玉掛け作業で各自が使うためのワイヤースリングを自作。ワイヤーロープ (8 ㎜) の両端をかご差しでアイスプライス加工 ・ドローンの操縦体験 ・チェンソーワークトレーニング:間伐材を利用して基本的なチェンソー操作の練習を行いました。   ・木材を動かす重機の操作体験(小型移動式クレーン/グラップル):小型移動式クレーン(各自が作成したワイヤースリングを用いる)のラジコン操作とグラップルマシンの操作体験 DAY3 ・チェンソーによる立木の伐倒・造材:小径ヒノキの伐倒と枝払い・造材をチェンソーで行う。   ・昆虫標本の展足:学生実習で捕獲した昆虫類同定のため、各標本の展足作業 DAY4 ・各調査機器保守点検:林内に設置されたカメラトラップの見回り点検と気象観測機器のデータ回収 ・広葉樹林での実習用地整備:調査プロットの設置と毎木調査(胸高直径の測定と樹種同定) ・演習林歩道および登山道の整備:歩道をふさいでいた倒木等の整理整頓     プログラム直前の台風の動きに翻弄され、初日は多少影響も受け雨模様となってしまいましたが、二日目以降はまずまずの天候に恵まれ各メニューを実施できたと思います。短期間にギュッとまとめたメニューの多さに面食らうところもあったかもしれませんが、演習林の業務の多様さを実感してもらえたのではないでしょうか。参加者の皆さん、お疲れ様でした! (宇) Forest ecosystem conservation and forestry work experience program was held at the...

富士・南アルプス生態学実習

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8/6-8/9 に富士・南アルプス生態学実習を開催しました。今年は全国 10 大学から集まった 23 名の学部生・大学院生が参加しました。 天竜ブランチ(8/6) あいにくの雨のため、観音の森でサンプルを採取し、室内で樹種同定に取り組みました。iPad アプリとして整備した植物図鑑を見ながら、照葉樹林を構成する木本の葉と向き合っている様子が印象的でした。 天竜ブランチ→南アルプスブランチ(8/7) 観音の森で毎木調査を行いました。前日に覚えた樹種の知識を活用してデータを集め、森林の階層構造から観音の森の成立過程について考えました。その後は SSS を見学しながら環境保全と調和した人工林管理の実践について学びました。夕方、南アルプスの山犬段宿舎へ。山小屋風の宿舎を興味深く観察しているヒトもいました。今年改修されたシャワールームはみなさん快適にお使いいただけたようです。 南アルプスブランチ(8/8) 午前中はシカ柵内外にどんな昆虫がすんでいるかを調べました。シカ柵外に設置していたピットフォールトラップの大半がなにかの獣に荒らされてしまうアクシデントはありましたが、なんとか考察することができました。お昼からホーキナギへ。天気があやしかったですがなんとか崩壊地を見ることができ、土砂移動と山地工事についての解説を行いました。午後の森林観察では冷温帯林を構成する樹種について学び、シカ柵内外の植生をみながらスズタケの一斉開花枯死とその後の更新にシカがおよぼす影響について解説しました。 富士ブランチ(8/9) 富士山 5 合目付近で樹木限界の植生と生態・亜高山帯針広混交林の生態について学習しました。 4 日間で暖温帯林・冷温帯林・森林限界を歩き、ふだんは観察することができない植生や植物に触れられてよかったという声が多くありました。また、今年は天竜での人工林管理に関する内容に興味をもったヒトが多かったようです。とくに天竜では猛暑の中の実習となりましたが、みなさん楽しみながら活動してくれました。おつかれさまでした。 (栗) Ecological practice around Mt.Fuji was held on August 6-9, 2024. There were 23 participants from 10 universities across Japan. At Ten...

アトリ

南アルプスブランチで撮影された多数のアトリ。アトリは冬鳥で大集団をつくることがあり、雑食性ですが季節が進むと地上で落下種子を食べる様子がよく観察されるそうです。同時期に、同じくアトリ科の鳥であるイカルやシメ(のように見える鳥類)も撮影されていました。カエデ類の豊富な山犬段周辺の森林でどのような動物がカエデ類の種子を利用しているのだろうとおもっていましたが、種子食をする鳥類が活躍していることを知りました。 (栗) A large number of Fringilla montifringilla filmed in the South Alps Branch. They are omnivorous, but as the season progresses, they are often observed feeding on fallen seeds on the ground. Other species belonging to the family Fringillidae such as Eophona personata and Coccothraustes coccothraustes (?) were also filmed in the same season. I learned that in the forests around Yamanu-dan, which are rich in maples, seed-eating birds feed on maple seeds. Kurihara

演習林の哺乳類相

天竜と中川根の演習林内に設置していた自動撮影カメラに写った哺乳類(と少し鳥類)のデータを東海自然誌に公表しました。 https://www.fujimu100.jp/app/files/uploads/2024/03/Tokai-shizenshi16-039-051.pdf 天竜では少なくとも 14 種、山犬段では少なくとも 15 種の哺乳類が撮影されました。山犬段にヤマネが生息することは知られていましたが報告は初(?)、天竜のアライグマや尾の長い「あやしい」イタチについても報告しています。また、珍しい鳥類としてヤマドリ、フクロウ、オオコノハズクが撮影されたことを報告しました。撮影された動画はこちらのリンクからご覧になれます。http://doi.org/10.6084/m9.figshare.24994916 演習林内ではしばしば哺乳類が目撃されてはいるのですが、これまで哺乳類相のデータはちゃんと整理されていませんでした。今回はごく小規模な調査なので、どんな哺乳類がすんでいるかいないかを言うのが限界ですが、まず第一歩という感じです。静岡県内(とくに西部)の哺乳類相データは意外と手薄なので、演習林内でのより規模の大きい調査や大井川以西での広域調査に発展させていければ理想的です。関係機関で力を合わせればそれなりに実現可能な気もしています。 (栗)

学長による南アルプスブランチ視察

 11月2日(木)に日詰一幸学長が南アルプスフィールドを視察され、その視察をもとにしたコラムが11月12日(日)の中日新聞に掲載されました。以下のリンクから記事をご覧になれます。 https://www.agr.shizuoka.ac.jp/news/3097/

フィールドレクチャー

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後半(10/28-)Field lecture in temperate forests around Mt. Fuji 10/29 南アルプスブランチを訪れ、冷温帯落葉広葉樹林の生態とシカが森林生態系にあたえる影響を学びました。山犬段は少し寒いくらいでしたが、ふだん見る機会の少ない樹種について学び、カエデ類の紅葉を満喫していました。さいごに、シカ柵内で復活しつつあるササ類に覆われた試験地内を歩き、シカ柵内外で下層植生が大きく異なる様子を見て、シカの影響の大きさに驚いた参加者が多かったようです。 10/30 富士吉田にある国立環境研究所が管理するCO2フラックスサイトを見学し、CO2フラックスの観測に関する取り組みについて学びました。また、青木ヶ原で溶岩上に成立する森林の特徴や、白糸の滝で水文及び地質についてなどなど、1日でたくさんの内容を学びました。 10/31 富士山6合目付近では森林限界の厳しい環境下での生態について、5合目の自然歩道では亜高山帯の森林構造とスラッシュ雪崩がこの場所の森林動態にとって重要な攪乱要因であることなどについて学びました。さらに標高を下げて、高鉢駐車場付近では亜高山帯と冷温帯が接するエコトーンの森林の構造、更新特性、シカ害について学びました。標高別のそれぞれの生態系での植物たちの生存戦略の多様さに興味を示してもらえたようです。最後に大沢扇状地において、国交省・富士砂防事務所の方の案内で先端の土石流対策について学びました。 11/1 王教授より森林のリモートセンシング最新技術について、Pavel博士よりClose to nature林の気候変動下での優位性について講義がありました。その後、加藤副学部長より参加した全員へ一人ずつ認証状が授与されました。 さまざまな植生帯を歩き回りながら実に多様なトピックについて学ぶことで、日本の森林生態系を深く理解することができたという声が多く聞かれました。もりだくさんの 9 日間でたいへんな部分もあったかもしれませんが、国内外から参加してくださった 36 名のみなさんありがとうございました。 (水・楢・栗) Latter half of the seminar (Oct 28-): Field lecture in temperate forests around Mt. Fuji Oct 29: We ...

ツキノワグマ@山犬段

これまででいちばんよくとれたツキノワグマの動画。山犬段周辺では毎年7月中旬から10月頃まで撮影されています。 (栗) The best video of an Asiatic black bear (Ursus thibetanus) ever filmed in the South Alps Branch. Asiatic black bears are filmed around Mt. Yamainudan from mid July to October every year. Kurihara

ふじのくに学(森林生態系からの恵み)

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10 月 14 日と 15 日にふじのくに学(森林生態系からの恵み)が開催されました。この実習は、ふじのくに地域・大学コンソーシアムと連携して開催している実習で、今年は静岡大学、静岡英和学院大学、静岡県立大学、浜松医科大学、総合研究大学院大学と 5 大学から参加者がありました。また、実習の解説を英語で行い、留学生の参加を積極的に受け入れていることもこの実習の特徴です。 10 月 14 日の富士山は雲一つない晴天に恵まれ、素晴らしい景色を堪能しつつ、森林限界の特殊な植生やそれぞれの種の形態的な特徴等を学びました。また、森林限界の下部に広がる亜高山帯の植生や、亜高山帯から冷温帯への推移帯(エコトーン)の植生なども学びました。 10 月 15 日の南アルプスフィールドは雨の心配がありましたが、現地に到着する頃には雨が上がり、フィールドワークを実施することができました。冷温帯の植生を実際に見ながら、太平洋側と日本海側の植生の特徴と違いなどを解説しました。また、ササの一斉開花・枯死と連動した樹木の更新動態や、近年深刻化しているシカの食圧の影響等についても学びました。 富士山には登ったことがあるという方も多数いらっしゃいましたが、解説を聞きながら歩くことで新しい発見がたくさんあったのではないかと思います。今回の実習が森林への興味を深める一つのきっかけとなれば嬉しく思います。 (花) On October 14th and 15th, Fuji-no-Kuni-Gaku (Ecosystem services from various forests) was held in the Fuji Branch and the South Alps Branch. Students from universities in Shizuoka Prefecture participated in this practice. A unique feature of this practice is that we provide explanations in English and encourage the participation of international students. In the Fuji Branch, we learned about the unique...

静大南アルプスブランチ森林環境ツアー

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9月30日(土)に南アルプスフィールドにて、川根本町との共催で「静大南アルプスブランチ森林環境ツアー」と銘打った公開講座を開催しました。当日は川根本町にお住いの方を中心に15名の方に参加していただきました。朝から曇天模様で、開始前まで小雨も降って心もとない天候かと思われましたが、レクチャーが始まるとすっかり雨も止んで予定通り現地見学も実施できました。 午前中は、まず静岡大学が山犬段周辺で行っている事業紹介などをした後、南アルプスフィールド内にある崩壊地(ホーキナギ)の治山工事の様子を見学しながら、この地域の地質の成り立ちや山地崩壊のメカニズム、治山工事の施工方法について学びました。また、様々な褶曲構造や、崩壊地源頭部ならではの二重稜線の様子なども観察することが出来ました。 午後は宿舎周辺の広葉樹樹林の特徴や変遷について座学で学んだ後、周辺の林でオオイタヤメイゲツやアブラチャンなどの代表的な樹木を実際に観察しながらその生態や生存戦略についての説明をしました。また、スズタケの一斉開花と枯死、ニホンジカによる食圧の影響についても踏まえた林内を観察し、シカ防除柵を設置した試験地の中での植生回復の様子がどのように変遷してきたのか、その様子を実際に目で見て学習することができました。短い時間でしたが盛りだくさんの内容で、参加者の皆さんにも好評だったとうかがっています。 今回のイベントは、昨年度に川根本町と静岡大学で締結した「山岳環境の保全及び山村振興に関する協定書」をきっかけとして実施しました。今後も、地域の学校向け環境教育授業の開催などを通じて協力を続けていけたらと考えております。 ともあれ今回ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。 (宇) A public lecture was held at the South Alps Branch in cooperation with Kawanehoncho town on September 30. Fifteen people, mostly residents of the town, attended the event. In the morning, we learned about the geological formation around Yamainudan, the mechanism of m...