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阿多古川の水生生物観察会

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2023年8月12日、浜松魚部主催による阿多古川の水生生物観察会が行われました。観察場所は演習林の突端が阿多古川に接する場所で、多くの実習で活用されている場所です。浜松市等から多くの小学生が参加し、普段の生活圏ではない川の上流部、また、森林という環境に囲まれながら、一生懸命に魚の勉強に取り組みました。 前日夕方に仕掛けたトラップには、河川域で圧倒的に個体数の多いカワムツがたくさん入り、砂地に仕掛けたトラップにはカマツカも取れました。水中では、アユの姿を捉え、また、ボウズハゼは捕獲こそできませんでしたが、箱眼鏡越しに写真を撮ることに成功! 多くの魚類を観察でき、参加者の皆様には一様に良い経験ができたと喜んでもらえました。台風の影響が心配されましたが、無事に好条件で開催できたことに感謝し、参加者皆様の良い学習と、夏休みの貴重な体験になってもらえたら幸いです。 <採集生物> 魚類、カワムツ・カマツカ・ヌマチチブ・カワヨシノボリ・シマヨシノボリ 甲殻類、ミナミテナガエビ・サワガニ ほか、トビゲラ類の幼虫、カゲロウ類の幼虫など (矢) On 12th August, a nature observation event was held by the Hamamatsu fish club around the Atago river, where is used for many field practices. Many elementary school students from Hamamatsu City and other cities participated and worked to learn about fish in the upstream area of the river. Kawamutsu (Zacco temminckii), by far the most abundant species in the river area, and Kamatsuka (Pseudogobio esocinus), were captured in the traps set the previous evening. In the water, we were able to observe Ayu (Plecoglossus altivelis ...

富士・南アルプス生態学実習

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8/8-8/10 に富士・南アルプス生態学実習を開催しました。今年は全国 17 大学から集まった 31 名の学部生・大学院生が参加し、コロナ前と同程度の規模で実施することができました。 天竜ブランチ(8/8) 観音の森で樹種識別や毎木調査を行い、照葉樹林の生態を学び、ギャップ試験地や SSS を見学して人工林の生態系修復について学びました。樹冠を見上げながら樹種の識別をするのはかなり難しかったようですが、てきぱき調査している様子が印象的でした。 天竜ブランチ(8/9) 本来、南アルプスブランチで、ホウキナギの土砂移動現象・種の多様性の高い太平洋型冷温帯落葉広葉樹林・シカが植生と節足動物相に及ぼすインパクトなどを学ぶ予定でした。しかし台風接近に伴う荒天のため、講義を中心とする室内メニューに切り替えました。フィールドで実物を見ながらの活動ができなかったことはわれわれスタッフもたいへん残念でしたが、みなさん集中して講義をきき、作業に取り組んでくれました。 富士ブランチ(8/10) この日は天気に恵まれ、富士山 5 合目付近で樹木限界の植生と生態・亜高山帯針広混交林の生態について学習しました。また、今回初めて森林管理署の方から富士国有林におけるシカ管理についてご紹介いただきました。参加者にも好評で有意義な取り組みとなりました。 暖温帯から樹木限界まで、さまざまな森林を駆け足で見て回りながら、植物・動物・防災とさまざまなトピックについて学習しました。それぞれの植生帯の特徴を実感し、森林が複雑な系であるゆえの管理の難しさを感じていただければとおもいます。 (栗) Ecological practice around Mt.Fuji was held on August 8-10, 2023. There were 31 participants from 17 universities across Japan. The participants were enthusiastic and responsive, so we also enjoyed the practice so much. At Tenryu Branch (Aug 8) We learned about the ecology of warm-temperate evergreen forests thr...

静岡大学農学部オープンキャンパス・オプショナルセミナー 「森林生態系と自然環境を学ぶフィールド体験学習」を開催します!

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このオプショナルセミナーは静岡大学農学部オープンキャンパスの一環として行われるものです。自然環境保全や森林生態系に関心を持つ高校生の皆さんに、農学部で行っている実習の一端を経験していただきます。場所は浜松駅から車で 1 時間程度の大学演習林で、暖温帯の生態系・人工林管理・森林防災などに関する教育・研究が行われています。天竜の森に身を置いて生物や環境を学んでみませんか。皆さんのご参加をお待ちしております。 日時:2023 年 9 月 24 日(日)8:30-17:00(予定) 集合:浜松駅アクトシティ南バス乗り場 8:30 集合 実習場所:静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センター森林生態系部門天竜フィールド(浜松市天竜区) 実習担当:花岡 創(代表・農学部准教授) 定員:20 名(先着順) 応募方法:以下のフォームよりお申し込みください(締切 8/31[木])。 https://forms.office.com/r/mqRA4xV1P5 ※ご参加いただく方には後日詳細をご案内いたします。 <関連リンク> https://www.agr.shizuoka.ac.jp/event/2912/ https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=1179

環境フィールドワーク

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今週 7/24 に天竜ブランチで環境フィールド科学演習が行われ (https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=618)、東海大学より 13 名が参加しました。 森林パートでは、土壌断面の観察を行い、土壌の違いが植生や樹木の成長と関連することを学習しました。また、土壌を採取して、土壌層位ごとの透水性の違いも実験を通して学習しました。渓流パートでは西阿多古川の流量計算を行うとともに、pH や電気伝導度を計測し、河川における物質輸送について学びました。 たいへん暑い 1 日でしたが、みなさん集中して活動に取り組んでいました。今年初めて透水性試験を実施しましたが、森林と渓流のつながりについてより深く理解することができたのではないかとおもいます。 (花・栗) Practices in Environment Field Science was held at Tenryu Branch this week (https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=618). Thirteen students from Tokai University participated in the practice. Students observed soil profiles and learned that different soil types are related to vegetation and vegetation growth. They also collected soil samples and studied the differences in permeability of different soil strata through experiments. In Nishiatago river, they learned about material transport in riverine ecosystems by calculating the flow rate of the river and measuring pH and electrical conductivity of the water. It was a very hot day, but...

オンラインセミナー:森と山の科学#8「森林の調査に人工知能(AI)を活用する-樹木の着花や着果調査への応用-」

オンラインセミナー森と山の科学#8「森林の調査に人工知能(AI)を活用する-樹木の着花や着果調査への応用-」が開催されました。まず最初に AI とはなにかについて基本的な説明があった後、トドマツの着果調査をはじめとした森林調査への応用事例について紹介がありました。UAV で撮影した画像から、いかにして信頼性高くトドマツ球果を検出できるかを検討したプロセス(何に苦労してどのように対処したか)についてお話があり、 広いエリアを対象に、具体的な数値で評価できる点で AI が強力なツールであることを改めて感じました。 そのうえで AI の得意・不得意なことを理解し、品質の高いデータを得ることが最も重要であること、 (UAV による航空写真の分析だけでなく)他の観測方法で得られたデータと組み合わせることでさらに威力を発揮することが強調されました。 質疑応答でも取り上げられましたが、今後天竜地域でも森林管理の現場で AI を活用できる場面が増え、作業の効率化につながることを期待しております。 ご参加いただいた 16 名の皆様ありがとうございました。

上阿多古小学校特別授業

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5/26 上阿多古小学校の 5、6 年生 11 人を対象に、観音の森で野外授業を行いました。最初に、植物の光合成と樹木の炭素貯蔵について説明しました。光合成の実験では、葉を入れたチャンバー内の二酸化炭素濃度がぐんぐん下がる様子を観察でき、みなさん興味深そうに値の変化を眺めていました。 また、皆で力を合わせて観音の森にある一番大きなスギの幹の直径と樹高を測定し、どれくらいの炭素を貯蔵しているのかを計算してみました。測定したスギの木は、直径 104 cm、樹高 30.4 m で、炭素貯蔵量が 1.9 トンと推定され、そのスケールの大きさに驚きの声があがりました。 最後に、観音の森に生育する樹木の観察を行いました。アカガシやコナラのドングリの違いを観察したり、カゴノキやヒメシャラ、カラスザンショウのように、樹皮にも様々な特徴があることを観察したり、ヤブニッケイやミヤマシキミのように匂いにも違いあることを確認してみたり、視覚、触覚、嗅覚を使って、楽しみながら樹木を観察してもらえたのではないかと思います。このような体験をきっかけに、樹木を身近に感じ、森林の役割について考える機会が増えればうれしく思います。 当日の様子は、上阿多古小学校のブログでも紹介されています。 https://weblog.city.hamamatsu-szo.ed.jp/kamiatago-e/2023/05/02029/ (花) We held an outdoor class at Tenryu Branch for 5th-6th grade students from Kamiatago Elementary School. First, we explained photosynthesis by plants and the role of forests in storing carbon. The students saw with great interests the CO2 concentration in the container with leaves decreasing rapidly. We also measured the diameter and height of cedar trees to estimate the amount of carbon stor...

上阿多古小学校出張授業

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5/25 上阿多古小学校の 1-4 年生 7 名を対象に、小学校付近に生息する哺乳類をテーマにした出張授業を行いました。今回は 2 週間前に設置したカメラでどんな動物が撮影されているかを確認しました。学校の敷地内にはタヌキ、ハクビシン、アナグマ、ニホンノウサギが何度も撮影されており、近隣にある森林ではニホンジカが撮影されていました。朝、校庭に落ちている糞がノウサギのものであること、昼間には児童たちが遊んでいる場所を夜には動物たちが使っていることを知ることができました。動物が写って、友達が写っても大盛り上がりで楽しい授業となりました。 当日の活動の様子は上阿多古小学校のブログでも紹介されています。 https://weblog.city.hamamatsu-szo.ed.jp/kamiatago-e/2023/05/02028/ (栗) We conducted a special class on mammals living around the school for 1st, 2nd, 3rd and 4th graders of Kamiatago Elementary School. We checked what animals were filmed by the cameras we set two weeks ago. Raccoon dogs, civets, badgers, and Japanese hares were filmed several times on the school grounds, and Japanese deer were filmed in the forest near the school. We learned that feces on the school grounds were those of Japanese hares, and that wild mammals use the area, where the students are running during the day, at night. Kurihara