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フィールド科学演習II

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天竜ブランチでフィールド科学演習 II(その 2)が実施されました(https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=604)。農学部の 1 年生 18 人が参加し、今回も森林科学の基礎(植物・動物・木の計測・UAV)を学ぶ 4 つのメニューを実施しました。晴れて少し暑いくらいの天気でした。今年のフィールド科学演習II は 2 回とも天気に恵まれ、快適に活動に取り組むことができました。 (栗) Practice of Field science II was held at the Tenryu Branch on 25th May (https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=604). Eighteen 1st year students from the Faculty of Agriculture participated in the practice. We again had four menus to learn the basics of forest science (plants, animals, tree measurements, and UAVs). It was sunny and a little hot. The weather was fine for both days this year, and we were able to engage in the activities comfortably. Kurihara

上阿多古小学校特別授業

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上阿多古小学校の 5 年生 2 名が天竜フィールドに来てくれ、自然観察会を行いました。今回は天竜フィールドに生育する様々な樹木を目とドローンで観察しつつ、林業の仕事と木材の特徴を勉強してもらいました。 植物の観察では、大きな葉っぱのホオノキや、香りがするクロモジやサンショウなどが特に印象に残ったようです。林業の話では、林業の流れを説明した上で、無間伐試験地と間伐試験地の様子を比較することを通して、管理の大切さを学んでもらいました。また、丸太をノコギリで切ってみたり、切り口を観察したりして、針葉樹材と広葉樹材の違いなども体感してもらいました。 森林を管理することの大切さや、樹木が持つ様々な特徴、面白さを実感してもらえたのであれば嬉しく思います。 当日の様子は、上阿多古小学校のブログでも紹介されています。 https://weblog.city.hamamatsu-szo.ed.jp/kamiatago-e/2024/05/02170/ (花) We held an outdoor class at the Tenryu Branch for 5th grade students from Kamiatago Elementary School. We observed various trees growing in the Tenryu Branch and studied the forestry work and the characteristics of wood. The students were especially impressed by Magnolia obovata with its large leaves and Lindera umbellata and Zanthoxylum piperitum with their scent. They also learned the importance of forest management by observing experimental sites with and without thinning and experienced the difference between coniferous and hardwood timber by sawing logs and obse...

フィールド科学演習II

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天竜ブランチでフィールド科学演習 II(その 1)が実施されました(https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=604)。今回は農学部の 1 年生 17 人が参加しました。森林科学の基礎を学ぶ 4 つのメニューを実施しました。 植物:スタッフの自作した演習林植物データベースを活用して、植物同定の実習を行いました。葉の付き方などの形態的な特徴をもとに自身で iPad で検索を行い、樹種の識別に取り組んでもらいました。 動物:毎回恒例のメニューになっている、動物による腐肉食と動物遺体の分解について学びました。ハクビシンがネズミ遺体を食べる動画が撮影されており、当日ヨツボシモンシデムシがネズミ遺体を動かしている様子を実際に見ることもできました。 木の計測:さまざまな道具を使って木の胸高直径や高さを計測し、1 本のヒノキがどれくらいの炭素を蓄積しているかを実際に計算しました。参加したみなさんはヒノキ 1 本の炭素固定量を多い?少ない?どう感じたでしょうか。 UAV:皆伐地で操縦体験をし、UAV で撮影した写真から作成した 3D モデルを紹介しました。広範囲を短時間で計測できる UAV の威力を実感してもらえたのではないかとおもいます。 あたたかい 1 日で快適に野外活動を行うことができました。実際に生物に触れながら、最先端の技術まで学ぶ、演習林ならではの有意義な実習になりました。 (栗) Practice of Field science II was held at the Tenryu Branch on 11th May (https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=604). Seventeen 1st year students from the Faculty of Agriculture participated in the practice. We conducted four menus to learn the basics of forest science. Plants: We worked on plant identification using a plant database of the Experiment Forest prepared by...

オンラインセミナー:森と山の科学#10「針葉樹人工林から針広混交林・広葉樹林へ:広葉樹導入と個体成長のしくみ」

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静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センター森林生態系部門と静岡大学山岳先端情報システム研究所は、森林や山岳地にかかわる問題やトピックについて地域の皆様に解説するオンラインセミナーを年に数回開催しております。内容は基礎から最近の情報までをわかりやすくお話しします。第 10 回目は針葉樹人工林への広葉樹導入に関する話題です。 「針葉樹人工林から針広混交林・広葉樹林へ:広葉樹導入と個体成長のしくみ」 講演者:静岡大学農学部准教授 楢本正明 日時:2024 年 5 月 29 日 19 時~20 時半 使用するオンライン会議ツール:Zoom 視聴料:無料 可能視聴者数 40名(先着) 申し込み先:Google forms https://forms.gle/EBjLp1dBrhgeLMcY6 申し込みいただいた方に接続方法等をご連絡します。 Google forms にアクセスできない方は以下のアドレスまで直接ご連絡ください。 kurihara.yohsuke [at] shizuoka.ac.jp ([at] -> @)

演習林の哺乳類相

天竜と中川根の演習林内に設置していた自動撮影カメラに写った哺乳類(と少し鳥類)のデータを東海自然誌に公表しました。 https://www.fujimu100.jp/app/files/uploads/2024/03/Tokai-shizenshi16-039-051.pdf 天竜では少なくとも 14 種、山犬段では少なくとも 15 種の哺乳類が撮影されました。山犬段にヤマネが生息することは知られていましたが報告は初(?)、天竜のアライグマや尾の長い「あやしい」イタチについても報告しています。また、珍しい鳥類としてヤマドリ、フクロウ、オオコノハズクが撮影されたことを報告しました。撮影された動画はこちらのリンクからご覧になれます。http://doi.org/10.6084/m9.figshare.24994916 演習林内ではしばしば哺乳類が目撃されてはいるのですが、これまで哺乳類相のデータはちゃんと整理されていませんでした。今回はごく小規模な調査なので、どんな哺乳類がすんでいるかいないかを言うのが限界ですが、まず第一歩という感じです。静岡県内(とくに西部)の哺乳類相データは意外と手薄なので、演習林内でのより規模の大きい調査や大井川以西での広域調査に発展させていければ理想的です。関係機関で力を合わせればそれなりに実現可能な気もしています。 (栗)

公開森林実習・インターンシップ参加者募集

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今年度の公開森林実習・インターンシップ参加者募集を開始しました!対象は全国の学部生または大学院生です。天竜・南アルプス・富士をめぐって日本の代表的な森林植生を一気見できること、森林生態・造林・防災と多様な分野について学べることが強みです。 ・富士・南アルプス生態学実習 ・森林生態系保全管理業務体験プログラム(旧称:森林生態系保全管理業務インターンシップ) 詳細は添付のポスターまたは演習林ウェブサイトをご覧ください。 https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=1219 全国からのみなさんの参加をスタッフ一同お待ちしております! We are now accepting applications for participants of open field courses! Our strength is that we can observe Japan's representative forest vegetation and learn about various fields such as forest ecology, forestation, and disaster prevention by visiting Tenryu, the Southern Alps, and Fuji. Practice in ecology in the South Alps and Fuji Forest ecosystem conservation and forestry work experience program Please see the attached poster or the website of our experimental forests for more information. https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=1219 We are looking forward to seeing you!

オンラインセミナー:森と山の科学#9「林木育種が持つ可能性と静岡県における成果」

オンラインセミナー森と山の科学#9「林木育種が持つ可能性と静岡県における成果」が開催されました。以下に実施報告書を掲載します。 2024年2月7日に開催しました夜間オンラインセミナーに多数のお申し込みとご参加をいただきましたこと、感謝申し上げます。今回のセミナーでは、静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター、森林資源利用科長の袴田哲司氏をゲストにお迎えし、林木育種をテーマに話題提供をさせていただきました。以下、当日の講演内容について振り返り、報告させていただきます。 本セミナーでは、まず、花岡から林木育種の概要と歴史について説明させていただきました。樹木の「形質」には、花粉生産のあり・なしのような質的形質、成長特性や葉の生物季節(フェノロジー)特性のような量的形質など、様々な遺伝形質があり、樹木資源の利用価値とも結びついていること紹介しました。また、林業種苗法において種苗配布区域が規定されていることからもわかるように、各種の遺伝形質の(地域的な)変異が環境適応性に対しても重要な意味を持ち得ること等について紹介しました。次に、林木育種の歴史について触れ、1950年代から国策として林木育種が本格的に開始され、精英樹の選抜からクローン増殖、採種穂園の造成、交配苗の育成と検定林の造成、検定林からの選抜という林木育種のサイクルが展開され、スギやヒノキでは第3世代精英樹の選抜に辿り着こうとしている状況であることについて解説しました。また、林木育種の課題として、品種開発に要する時間が長いことや、選抜にかかる労力の大きさについて触れ、早期選抜技術の確立による育種サイクルの短縮や、デジタル技術等の活用による形質評価の効率化などが近年実現してきたこと、さらに、遺伝子情報を活用したゲノム育種、ゲノム編集などの技術がスギなどの針葉樹でも利用可能となってきたことについて紹介しました。その他、コンテナ苗の生産手法の高度化などについても、林木育種分野の研究者が深く関わってきたことについて紹介させていただきました。皆様に、林木育種の有用性や形質の遺伝性に興味を持っていただけたのであれば、嬉しく思います。 袴田氏からは、28年にわたってご自身が関わってこられた、静岡県における具体的な研究成果の数々をご紹介いただくことを通して、林木育種が持つ可能性を示していただきました。まず、成長が優良な精英樹同士...