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9月, 2025の投稿を表示しています

カーボンニュートラル(プレ)実習

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次年度から開講予定のカーボンニュートラルフィールドワークに先立ち、主に静岡大学グローバル共創科学部の学生に参加してもらってプレ実習を開催しました。  1日目は、1本のヒノキがどれほどの炭素を蓄積してきたのか、実際に木を伐倒して推定しました。予想より小さい値であったようで、みなさん驚いていました。 2日目には、森林管理が短期的に、あるいは中・長期的にどのような効果をもたらすのかについて、間伐試験地などを見学しながら考える実習を行いました。 二酸化炭素吸収量の維持・増加を目指すために森林が重要という大まかなイメージは皆さんが持っていたものの、 森林管理がもたらす具体的な効果やその効果が現れるまでの時間についてはイメージができていないことが多かったようです。 この実習を通してその辺りの理解を深めていただけたのではないかと思います。  参加者からのフィードバックを参考にして、次年度からの実習をより良い形にしていきたいと思います。 (花) Ahead of the Carbon Neutral Fieldwork course scheduled to begin next academic year, we held a pre-training session, primarily for students in the Faculty of Global Interdisciplinary Science and Innovation at Shizuoka University. On Day 1, we estimated the amount of carbon a single cypress tree (Hinoki) had accumulated by actually felling the tree. The students were all surprised, as the estimated value was smaller than they had expected. On Day 2, we visited thinning test plots and considered the effects of forest management on carbon stock in the short-term and t...

森林生態系保全管理業務インターンシップ

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9月1日から9月5日まで、森林生態系保全管理業務インターンシップを行いました。天気の都合で一部予定していたメニューを実施できませんでしたが、以下の内容で開催しました。 ・間伐計画立案・成長量測定のためヒノキ林調査  測定機器を用いてヒノキ胸高直径や樹高の計測、間伐率計算など ・チェンソーワークのデモンストレーションと練習  約50年生ヒノキの伐倒・造材・集材のデモンストレーションと、基本的なチェンソー操作の練習   ・チェンソーによる立木の伐倒・造材  小径ヒノキの伐倒、一人一本ずつ100年生ヒノキの伐倒・玉切り ・天竜地域の林業事業体の職場見学 ・伐倒した100年生ヒノキの集材  小型移動式クレーンのラジコン操作と積み込み作業 ・製材所見学  上記で集材したヒノキを製材所へ運搬し、丸太が板に挽かれる工程の見学 ・チェンソーの分解整備  作業で実際に使用したチェンソーを分解・清掃しながら構造について学ぶ 今回は、演習林の100年生ヒノキを使って家具を作るプロジェクトの現場作業をインターン参加者の皆さんに担ってもらうということで、事前調査→伐採→造材→集材→運材→製材までの一連の流れを体験してもらいました。森林・林業に興味がある方ならおおよそ知っているこのサイクルも、実際に連続して体験できる機会は稀だと思うので、いい構成だったと自負しています。台風の接近に伴い、最終日は1時間程度しか時間を取れませんでしたが、総じて内容の濃いプログラムを実施することができたと思います。 参加者の皆さん、お疲れ様でした! (宇) Internship for Forest Management and Conservation was held at Tenryu Branch from 1st to 5th September. https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=652 We were able to carry out the following activities: survey of cypress forests for thinning planning, cutting down trees with a chainsaw, operation of a compact mobile crane, visit to ...

フィールドワーク

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9/9-11 に静岡県立大学の「フィールドワーク実習」が天竜ブランチで行われました。 今年も主に森林内の尾根・沢における土壌と植生のちがいから物質循環を考えるメニューに取り組みました。 1 日目は尾根と沢の土壌動物のちがいを学びました。 トビムシやダニ、甲虫の幼虫などを中心に観察することができ、尾根よりも谷の土壌動物相が豊かでした。 2 日目はフィールドで土壌断面図や植生の観察、雨水や渓流水の pH および硬度測定などを行い、 3 日目は班ごとにデータを整理・解釈し、プレゼンテーションを行いました。 歩いて数分の距離でも尾根と沢で大きく環境が異なることにみなさん驚いていたようです。 演習林から西阿多古川、そして海へと流れていくカルシウムイオンに思いを馳せながら物質循環を学んでいただけたのではないかとおもいます。  (栗) "Fieldwork Practice" for students from the University of Shizuoka was held at the Tenryu Branch on September 9-11. The main topic of the program was material cycling in forest ecosystems.  On the first day, we learned about the differences in soil fauna between ridges and valleys. We were able to observe a variety of animals such as springtails, acarids, and larvae of beetles. The soil fauna was more diverse in the valley than on the ridge. On the second day, we investigated the differences in soil and vegetation on between the ridges and the valley. We observed soil profiles and vegetation in the field and measured ...

生態環境実習

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8/19-22 に「生態環境実習」が開催されました。 この実習は、東京都市大学の学部生向けに開講されており、今年は環境学部より 14 名の参加がありました。  1 日目は富士ブランチへ。5 合目付近では樹木限界の植生や生態を、 ハイキングコースを下りながら亜高山帯針広混交林の樹種やその生態について学びました。  2 日目は照葉樹林の植生について学びました。 午前中は森林ステーション周辺で樹種同定に取り組み、 それをふまえて、午後からは観音の森で植生調査を行い、森林の階層構造を学びました。  3 日目午前は野生動物関連のメニューを行いました。 前日設置したシャーマントラップでは残念ながら野ネズミは捕まらず、 ピットフォールトラップを用いた節足動物の調査も猛暑が理由なのかはわかりませんが成果がイマイチで、作戦を練り直さねば……。 午後は土壌と植生の関係について学びました。 土壌断面図の観察や土壌の化学性の測定、植生の観察を行い、 尾根・沢で土壌が大きく異なること、それに伴い植生やヒノキの成長にも違いが出ることを学びました。  4 日目はヒノキ間伐地と SSS を見学し、環境に配慮した人工林管理について解説しました。 今年も天竜は暑い日が続き、暑さに馴れるまではみなさんたいへんそうでしたが、4 日間粘り強く取り組んでくれました。 時間をかけてみっちり学んだこともあり、照葉樹林を構成する樹種の同定や植生調査に興味を持った/おもしろかったという声が多数聞かれました。 (栗) "Practice in Ecology and Environment" was held at the Tenryu and Fuji branches on August 19-22. Fourteen undergraduate students from Tokyo City University participated in the practice this year. On the first day, we went to Fuji Branch, where we learned about the vegetation and ecology of the tree line and subalpine mixed coniferous for...

富士・南アルプス生態学実習

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8/5-8/8 に富士・南アルプス生態学実習を開催しました。 今年は全国 10 大学から集まった 25 名の学部生・大学院生が参加しました。 天竜ブランチ(8/5) 観音の森で樹種同定に取り組んだ後、毎木調査を行い、森林の階層構造データから観音の森の成立過程について考えました。 みなさん iPad アプリとして整備した植物図鑑を使いこなしていましたが、毎木調査中に高木の葉を見て樹種を記録するのには苦労していたようです。  天竜ブランチ→南アルプスブランチ(8/6)  午前中はヒノキ間伐地や SSS を見学しながら環境保全と調和した人工林管理の実践について学びました。 また、観音の森で動物遺体の分解と腐肉食者群集をテーマにしたメニューを行い、 腐肉の種類や大きさによって、誘引される昆虫の種構成や個体数が異なることを学びました。 夕方、南アルプスの山犬段宿舎へ。みなさん体力が有り余っていたようで、植物を集めに行き自主的に樹種同定に取り組むなど意欲的なヒトたちもいました。  南アルプスブランチ(8/7) 午前中は大規模崩壊地(ホーキナギ)の見学を含め、山犬段周辺の土砂移動と山腹工事について解説されました。 朝からあやしい天気でしたが、崩壊の激しい大井川流域で森林防災の実際について学ぶことができました。 午後の森林観察では冷温帯林を構成する樹種についてじっくり学び、シカ柵内外の植生をみながらスズタケの一斉開花枯死とその後の更新にシカがおよぼす影響について解説しました。  富士ブランチ(8/8) 富士山 5 合目付近で樹木限界の植生と生態・亜高山帯針広混交林の生態について学習しました。  4 日間で暖温帯林・冷温帯林・森林限界をめぐることで、ふだんは観察することができない植生を見て植物を学ぶことができたと好評でした。 暑い時期でしたが、標高の高い南アルプスや富士山では快適に活動できたのではないかとおもいます。みなさんおつかれさまでした。 (栗) Ecological practice around Mt.Fuji was held on August 5-8, 2025. There were 25 participants from 10 universities across Japan.  At Tenryu B...