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オンラインセミナー:森と山の科学#8「森林の調査に人工知能(AI)を活用する-樹木の着花や着果調査への応用-」

オンラインセミナー森と山の科学#8「森林の調査に人工知能(AI)を活用する-樹木の着花や着果調査への応用-」が開催されました。まず最初に AI とはなにかについて基本的な説明があった後、トドマツの着果調査をはじめとした森林調査への応用事例について紹介がありました。UAV で撮影した画像から、いかにして信頼性高くトドマツ球果を検出できるかを検討したプロセス(何に苦労してどのように対処したか)についてお話があり、 広いエリアを対象に、具体的な数値で評価できる点で AI が強力なツールであることを改めて感じました。 そのうえで AI の得意・不得意なことを理解し、品質の高いデータを得ることが最も重要であること、 (UAV による航空写真の分析だけでなく)他の観測方法で得られたデータと組み合わせることでさらに威力を発揮することが強調されました。 質疑応答でも取り上げられましたが、今後天竜地域でも森林管理の現場で AI を活用できる場面が増え、作業の効率化につながることを期待しております。 ご参加いただいた 16 名の皆様ありがとうございました。

上阿多古小学校特別授業

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5/26 上阿多古小学校の 5、6 年生 11 人を対象に、観音の森で野外授業を行いました。最初に、植物の光合成と樹木の炭素貯蔵について説明しました。光合成の実験では、葉を入れたチャンバー内の二酸化炭素濃度がぐんぐん下がる様子を観察でき、みなさん興味深そうに値の変化を眺めていました。 また、皆で力を合わせて観音の森にある一番大きなスギの幹の直径と樹高を測定し、どれくらいの炭素を貯蔵しているのかを計算してみました。測定したスギの木は、直径 104 cm、樹高 30.4 m で、炭素貯蔵量が 1.9 トンと推定され、そのスケールの大きさに驚きの声があがりました。 最後に、観音の森に生育する樹木の観察を行いました。アカガシやコナラのドングリの違いを観察したり、カゴノキやヒメシャラ、カラスザンショウのように、樹皮にも様々な特徴があることを観察したり、ヤブニッケイやミヤマシキミのように匂いにも違いあることを確認してみたり、視覚、触覚、嗅覚を使って、楽しみながら樹木を観察してもらえたのではないかと思います。このような体験をきっかけに、樹木を身近に感じ、森林の役割について考える機会が増えればうれしく思います。 当日の様子は、上阿多古小学校のブログでも紹介されています。 https://weblog.city.hamamatsu-szo.ed.jp/kamiatago-e/2023/05/02029/ (花) We held an outdoor class at Tenryu Branch for 5th-6th grade students from Kamiatago Elementary School. First, we explained photosynthesis by plants and the role of forests in storing carbon. The students saw with great interests the CO2 concentration in the container with leaves decreasing rapidly. We also measured the diameter and height of cedar trees to estimate the amount of carbon stor...

上阿多古小学校出張授業

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5/25 上阿多古小学校の 1-4 年生 7 名を対象に、小学校付近に生息する哺乳類をテーマにした出張授業を行いました。今回は 2 週間前に設置したカメラでどんな動物が撮影されているかを確認しました。学校の敷地内にはタヌキ、ハクビシン、アナグマ、ニホンノウサギが何度も撮影されており、近隣にある森林ではニホンジカが撮影されていました。朝、校庭に落ちている糞がノウサギのものであること、昼間には児童たちが遊んでいる場所を夜には動物たちが使っていることを知ることができました。動物が写って、友達が写っても大盛り上がりで楽しい授業となりました。 当日の活動の様子は上阿多古小学校のブログでも紹介されています。 https://weblog.city.hamamatsu-szo.ed.jp/kamiatago-e/2023/05/02028/ (栗) We conducted a special class on mammals living around the school for 1st, 2nd, 3rd and 4th graders of Kamiatago Elementary School. We checked what animals were filmed by the cameras we set two weeks ago. Raccoon dogs, civets, badgers, and Japanese hares were filmed several times on the school grounds, and Japanese deer were filmed in the forest near the school. We learned that feces on the school grounds were those of Japanese hares, and that wild mammals use the area, where the students are running during the day, at night. Kurihara

フィールド科学演習II

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天竜ブランチでフィールド科学演習 II(その 2)が実施されました。 (https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=604) 今回も農学部の 1 年生 18 人が参加しました。 午前は、動物による腐肉食と動物遺体の分解について学びました。今回は天気がよかったこともあり、さまざまな哺乳類が撮影されましたが、アカネズミがハツカネズミの遺体を持ち去ろうとしている興味深い行動が撮影されていました。 午後は、植物同定と樹木の炭素固定量推定に加え、UAV の操縦体験を実施することができました。ひとりずつ UAV を操縦し写真撮影をしてもらった後、自動操縦のデモを行ったり、写真から作成した 3D モデルの説明をしたりしました。 森林調査や森林管理における UAV の有用性を実感してもらえたのではないかとおもいます。 (栗) Practice of Field science II was held at the Tenryu Branch last Saturday (https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=604). Eighteen 1st year students from the Faculty of Agriculture participated in the practice. In the morning, we learned about animal scavenging behavior and decomposition of animal carcasses in forest ecosystems. We saw a large wood mouse trying to transport a mouse carcass. In the afternoon, the students experienced operating a UAV, as well as working on plant identification and estimation of tree carbon fixation. The participants took pictures of forests by piloting the UAV, Mr. A demonstr...

上阿多古小学校出張授業

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5/12 上阿多古小学校の 1-4 年生 7 名を対象に、小学校付近に生息する哺乳類をテーマにした出張授業(の準備)を行いました。哺乳類調査のために、小学校の近隣にある森林と学校の敷地内に合計 4 台の自動撮影カメラを設置に行きました。今回はみなさんにカメラを設置したい場所を決めてもらい、「かまんどの滝」周辺を初めて訪れました。渓流のきれいな気持ちのよい場所でした。2 週間後にカメラを回収してデータを確認する予定ですが、どんな動物が撮影されるか今から楽しみです。 当日の活動の様子は上阿多古小学校のブログでも紹介されています。 https://weblog.city.hamamatsu-szo.ed.jp/kamiatago-e/2023/05/02020/ (栗) We conducted a special class on mammals living around the school for 1st, 2nd, 3rd and 4th graders of Kamiatago Elementary School. The students decided where to set camera traps and we went to a forest near the school to set a camera trap. It was a nice place with a beautiful mountain stream. We plan to check the data in two weeks, and I am looking forward to seeing what animals will be filmed. Kurihara

フィールド科学演習II

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天竜ブランチでフィールド科学演習 II(その 1)が実施されました。(https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=604) 今回は農学部の 1 年生 18 人が参加しました。 午前は、動物による腐肉食と動物遺体の分解について学びました。月曜日に林内に設置しておいたネズミ遺体はすべて跡形もなく消失しており、動物遺体がすばやく分解されることを実感することができました。カメラにはタヌキがネズミを食べる様子がばっちり映っており、昆虫トラップに入っていたヨツボシモンシデムシやセンチコガネを直接見ることができました。 午後は、植物同定と樹木の炭素固定量推定を行いました。植物同定では、葉の付き方や匂い、形態的な特徴をもとに 24 種の樹種の識別に取り組んでもらいました。やや苦戦したかもしれませんが、あれこれ意見を交換しながら真剣に植物と向き合っている様子が印象的でした。 樹木の炭素固定量推定では、さまざまな道具を使って木の胸高直径や高さ、密度を計測してもらい、1 本のヒノキがどれくらいの炭素を蓄積しているかを実際に計算しました。「カーボンニュートラル」という単語をよく聞く世の中になりましたが、参加したみなさんはヒノキ 1 本の炭素固定量を多い?少ない?どう感じたでしょうか。 残念ながら朝から雨模様でしたが、なんとか演習林ならではの体験を楽しんでもらえたのではないかとおもいます。 (栗) Practice of Field science II was held at the Tenryu Branch last Saturday (https://wwp.shizuoka.ac.jp/agr-fc-forecol/?p=604). Eighteen 1st year students from the Faculty of Agriculture participated in the practice. In the morning, we learned about animal scavenging behavior and decomposition of animal carcasses in forest ecosystems. All of the mouse carcasses (experimentally plac...

オンラインセミナー:森と山の科学#8「森林の調査に人工知能(AI)を活用する-樹木の着花や着果調査への応用-」

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静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センター森林生態系部門と静岡大学山岳先端情報システム研究所は、森林や山岳地にかかわる問題やトピックについて地域の皆様に解説するオンラインセミナーを年に数回開催しております。内容は基礎から最近の情報までをわかりやすくお話しします。 第 8 回目は人工知能を用いた森林調査に関する話題です。 「森林の調査に人工知能(AI)を活用する-樹木の着花や着果調査への応用-」 講演者:静岡大学農学部准教授 花岡創 日時:2023 年 6 月 7 日 19 時~20 時半 使用するオンライン会議ツール:Zoom 視聴料:無料 可能視聴者数 40名(先着) 申し込み先:Google forms https://forms.gle/i13KDRLNwW9xUStE6 申し込みいただいた方に接続方法等をご連絡します。 Google forms にアクセスできない方は以下のアドレスまで直接ご連絡ください。 kurihara.yohsuke [at] shizuoka.ac.jp ([at] -> @)