投稿

10月, 2023の投稿を表示しています

ツキノワグマ@山犬段

これまででいちばんよくとれたツキノワグマの動画。山犬段周辺では毎年7月中旬から10月頃まで撮影されています。 (栗) The best video of an Asiatic black bear (Ursus thibetanus) ever filmed in the South Alps Branch. Asiatic black bears are filmed around Mt. Yamainudan from mid July to October every year. Kurihara

ふじのくに学(森林生態系からの恵み)

イメージ
10 月 14 日と 15 日にふじのくに学(森林生態系からの恵み)が開催されました。この実習は、ふじのくに地域・大学コンソーシアムと連携して開催している実習で、今年は静岡大学、静岡英和学院大学、静岡県立大学、浜松医科大学、総合研究大学院大学と 5 大学から参加者がありました。また、実習の解説を英語で行い、留学生の参加を積極的に受け入れていることもこの実習の特徴です。 10 月 14 日の富士山は雲一つない晴天に恵まれ、素晴らしい景色を堪能しつつ、森林限界の特殊な植生やそれぞれの種の形態的な特徴等を学びました。また、森林限界の下部に広がる亜高山帯の植生や、亜高山帯から冷温帯への推移帯(エコトーン)の植生なども学びました。 10 月 15 日の南アルプスフィールドは雨の心配がありましたが、現地に到着する頃には雨が上がり、フィールドワークを実施することができました。冷温帯の植生を実際に見ながら、太平洋側と日本海側の植生の特徴と違いなどを解説しました。また、ササの一斉開花・枯死と連動した樹木の更新動態や、近年深刻化しているシカの食圧の影響等についても学びました。 富士山には登ったことがあるという方も多数いらっしゃいましたが、解説を聞きながら歩くことで新しい発見がたくさんあったのではないかと思います。今回の実習が森林への興味を深める一つのきっかけとなれば嬉しく思います。 (花) On October 14th and 15th, Fuji-no-Kuni-Gaku (Ecosystem services from various forests) was held in the Fuji Branch and the South Alps Branch. Students from universities in Shizuoka Prefecture participated in this practice. A unique feature of this practice is that we provide explanations in English and encourage the participation of international students. In the Fuji Branch, we learned about the unique...

全国大学演習林協議会秋季総会にて技術貢献賞と若手奨励賞を受賞

イメージ
 9月28日に全国大学演習林協議会秋季総会が開催されました。今年度は、当演習林の技術専門職員の矢澤速仁さんが「SSS林施業の普及と地域ネットワークを生かした教育関係共同利用への貢献」で技術貢献賞を受賞されました。また、同じく技術専門職員の宇佐美敦さんが「野生動物・木本植物関連実習コンテンツの開発及び急傾斜丘陵地での高密度路網整備」で若手奨励賞を受賞され、総会の中で表彰式が執り行われました。 矢澤さんは、天竜フィールドの森林経営計画の樹立に多大な貢献を果たし、当演習林が地域のFSCサイトに加入するための下地を作ってくれました。また、当演習林ではSSSシステムと名付けた小規模森林経営者が持続的かつ生態系に配慮した森林経営を行うための森林管理を実践しており、この管理実務のリーダーとして活躍してくれています。また、このような取り組みを、地域のネットワークを通じて普及する取り組みにも積極的に関わってくれています。これらの実績が高く評価され、技術貢献賞を受賞されました。 宇佐美さんは、土壌動物から植物にわたる幅広い知識や調査経験を活かして当演習林の各種実習メニューの構築や教育素材の開発に多大な貢献を果たしてくれており、教員にとっても心強い働きをしてくれている方です。また、作業道の延長や拡幅といった路網整備を計画から施行までほぼ一人で行い、上記の計画的な森林経営を実現するための基礎を築いてくれました。これらの実績が高く評価され、若手奨励賞を受賞されました。 当演習林はスタッフの人数も少なく、2ヶ所の演習林の森林管理、実習の補助、宿舎の維持管理から事務作業など、たくさんの業務を皆で協力しながらこなしてくれています。お二方の普段から多大な貢献が認められ、このような素晴らしい賞を受賞されたことをとても嬉しく思います。授賞式でのお二人は少し緊張した面持ちで、普段は見られないお姿を見ることができたことも嬉しい出来事でした。 (花) Mr. Yazawa and Mr. Usami, two technical specialists, received the Forest Management and Technology Award of the Japanese Association of University Forests! Mr. Yazawa was highly ...

静大南アルプスブランチ森林環境ツアー

イメージ
9月30日(土)に南アルプスフィールドにて、川根本町との共催で「静大南アルプスブランチ森林環境ツアー」と銘打った公開講座を開催しました。当日は川根本町にお住いの方を中心に15名の方に参加していただきました。朝から曇天模様で、開始前まで小雨も降って心もとない天候かと思われましたが、レクチャーが始まるとすっかり雨も止んで予定通り現地見学も実施できました。 午前中は、まず静岡大学が山犬段周辺で行っている事業紹介などをした後、南アルプスフィールド内にある崩壊地(ホーキナギ)の治山工事の様子を見学しながら、この地域の地質の成り立ちや山地崩壊のメカニズム、治山工事の施工方法について学びました。また、様々な褶曲構造や、崩壊地源頭部ならではの二重稜線の様子なども観察することが出来ました。 午後は宿舎周辺の広葉樹樹林の特徴や変遷について座学で学んだ後、周辺の林でオオイタヤメイゲツやアブラチャンなどの代表的な樹木を実際に観察しながらその生態や生存戦略についての説明をしました。また、スズタケの一斉開花と枯死、ニホンジカによる食圧の影響についても踏まえた林内を観察し、シカ防除柵を設置した試験地の中での植生回復の様子がどのように変遷してきたのか、その様子を実際に目で見て学習することができました。短い時間でしたが盛りだくさんの内容で、参加者の皆さんにも好評だったとうかがっています。 今回のイベントは、昨年度に川根本町と静岡大学で締結した「山岳環境の保全及び山村振興に関する協定書」をきっかけとして実施しました。今後も、地域の学校向け環境教育授業の開催などを通じて協力を続けていけたらと考えております。 ともあれ今回ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。 (宇) A public lecture was held at the South Alps Branch in cooperation with Kawanehoncho town on September 30. Fifteen people, mostly residents of the town, attended the event. In the morning, we learned about the geological formation around Yamainudan, the mechanism of m...