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1月, 2021の投稿を表示しています

チャバネアオカメムシ

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スギ・ヒノキの球果の害虫でもあり、多くの果樹の害虫でもあるチャバネアオカメムシ(Plautia stali)の標本を作りました。体長約 10 mm で口吻は約 5 mm といったところでしょうか。カメムシなんて見つければそっとしておくに限るし、口吻を見たことがありませんでしたが、予想外に長くて驚きました。この口で吸い、この羽根で飛び回っているのですね。結実の低下や果樹品質低下など、大発生により大きな被害を生むときもありますが、気持ちとしてはこの虫のように、フットワークよく飛び回り、いろんなことを吸収したいものです。面倒な方々もお断りです・・・(笑) (矢) I made specimens of stink bugs (Plautia stali), which is a pest of cedar and cypress cones and also a pest of many fruit trees. I have never observed the proboscis before, but I was surprised to see that it was longer than I expected. Yazawa

新潟大学とのリモート照葉樹分類実習

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12 月 25 日に,新潟大学の修士学生9人にリモートでの照葉樹の分類実習を行いました.事前に 30 種類の常緑広葉樹や暖温帯性の針葉樹の枝葉を宅配システムで送付し,実物を見せながらリモートで分類方法や生態的特徴を説明する方法です. 画面には生育地の幹の写真も見せながらの講義でした.新潟大学の学生にとっては日本海側の新潟の植生とは異なる太平洋側暖温帯の樹木たちについてサンプル枝葉を見ながら学ぶ時間となりました.午後には,その林の毎木データを用いてデータを解析しプレゼンテーションをする実習でした.時間が限られる中で全員悪戦苦闘していましたが,なんとか発表にこぎつけました. 実物の林を見るには遠く及びませんが,サンプルといえども実物を手にしながらのこうしたリモート実習は,コロナ禍での新たな実習の模索といえるでしょう.参加いただいた新潟大学生の皆さん,支援いただいた新潟大演習林教員の皆様に感謝申し上げます. (水) On December 25, we gave a remote training on the identification of trees in an evergreen forest to nine graduate students at Niigata University. We sent them 30 species of evergreen broad-leaved trees in advance and explained how to identify and ecological characteristics via Zoom. It was a great opportunity for the Niigata University students to learn about trees in the warm temperate zone along the Pacific Ocean, which is different from the vegetation in Niigata on the side of the Sea of Japan. In the afternoon, the students analyzed vegetation data (collected in our forest) and m...

山開きの神事

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先週の金曜日、天竜ブランチで山開きの神事が行われました。天竜ブランチ・南アルプスブランチでの安全と地域の発展を地元の神主さんに祈願していただきました。事故なく安全に過ごすことができるよう、気を引き締めて野外での活動に取り組んでまいります。日頃の活動を支えてくださっている地域のみなさまへ改めて感謝申し上げます。 (栗)

お知らせ:地域懇談会の開催

日頃より当演習林の教育研究活動にご協力いただき,誠にありがとうございます.地域懇談会を下記のとおり開催いたします.現地見学会への参加をご希望の方は,2月12日までに下記連絡先までご連絡ください. 日時:2021年2月22日 集合場所:浜松市天竜区西藤平1623-1(静岡大学農学部附属地域フィールド科学教育研究センター森林生態系部門天竜ブランチ教育実習棟前駐車場) 内容:以下の場所を見学します ダケカンバ温暖化影響試験地 不下刈り施業地 ヒノキ100年生壮齢林 成長モニタリング地(60年間の成長記録があります) 小規模持続型群状択伐施業地 連絡先:電話 053-928-0014/Mail shizuoka.for.ecol [at] gmail.com 当演習林では地域の森林関係の皆様方との絆を強めるために,毎年1月末の金曜日に地域懇談会を開催し,演習林見学・森林林業関係の話題提供・親睦会などを行ってまいりました.森に携わる幅広い分野や職種の方が集まる機会として我々演習林スタッフもこの会を楽しみにしておりました.しかしながら昨年からのコロナ禍にがいまだ収まらず,隣県でも緊急事態宣言が発令される中,今年の地域懇談会の開催をそのまま行うことは困難と判断しました.このため,今年度の地域懇談会は屋外で行う現地見学会のみといたします.

上阿多古小学校特別授業

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上阿多古小学校 3 年生の授業は校庭内の樹木へのネームプレート作りです. 11 月ですから常緑樹が主体です.一つ一つ見分けるこつについて説明しました.山間の小学校の子供たちだけに日頃から樹木に馴染があるのか,よく木の名前を知っているなという印象でした. 大盛り上がりしたのは,タラヨウです.タラヨウの葉の裏に枝で字や絵を描いて字が浮かんでくる様子に大はしゃぎをしていました.ヒイラギについては子供たちも良く知っていて名前をすぐに出してくれましたが,ヒイラギのトゲトゲの葉が下のほうの枝に多く,樹木の上の方の葉にはトゲトゲがないことは初めての知識だったらしく,「なぜ」という疑問を持たせるよい機会になりました. (水) On November 26, 2020, we also held a special class for 3rd graders at Kamiatago Elementary School. In the class, we made plates for trees in the school yard. We explained how to identify the trees one by one. We got the impression that the children knew the names of the trees very well. The children got attracted to the leaves of Ilex latifolia. They were excited to draw letters and pictures on the underside of the leaves with the branches. Additionally, it was the first time for them to know that the spiny leaves of Osmanthus heterophyllus are mostly on the lower branches and the leaves on the upper part of the tree do not have spiny leaves. It was a good opportunity for them to as...

上阿多古小学校特別授業

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2020 年 11 月 26 日,上阿多古小学校で 1 年生と 3 年生相手に特別授業を行いました. 1年生の授業はドングリについての授業で,メインは種がどのように運ばれるかの授業でした.子供たちはマツの種がクルクルとスピンしながら落下する様子に歓声をあげ,何度もマツのタネを飛ばしていました.濡れた種はまわらないことを実験したかったのですが,水につけただけではきちんと回ってしまい大失敗.しかし授業の終了間際水にそのままつけていた種をとばしてみるとストンと落ちて一安心でした. ドングリの種子散布は,子供たちがリスになったつもりでドングリを校庭に埋めて隠す作業です.ようやく隠したかと思ったら,次の指令は隠したドングリを回収して来いという無理難題.子供たちの回収率は 30% でした.ネズミによる回収率 97% の事例を紹介すると,子供たちはまるでリスの目のように目を丸くしていました.初めての試みでしたが,動物たちのキャッシングによる種子拡散を模したキャッシングゲームは成功だったと思います. (水) On November 26, 2020, we held a special class for 1st graders at Kamiatago Elementary School. The first grade class was about seed dispersal. The children were excited to see the pine seeds spinning and falling, and they repeatedly sent the pine seeds flying. After that, we asked the children to bury acorns in the schoolyard as if they were squirrels and collect them afterwards.The recovery rate was 30%. The children were surprised to hear that the recovery rate of acorns by rats was 97%. This was our first attempt, but I think it was a grea...

木質科学実習

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昨年 12 月 24 日のクリスマスイブの日は,農学部生物資源科学科木質科学コースの学生が参加する木質科学実習 (http://fc-forecol.agr.shizuoka.ac.jp/wordpress/?p=2478) が天竜ブランチで行われました。 例年どおり伐採体験や毎木調査の実習に加えて,今年新たに加えたのは,イタヤカエデの樹液(メイプルシロップ)採取のためのチューブ設置の実習でした.私たちも初めての試みでしたが,シロップが取れるかどうか楽しみです.このようなNTFP(Non-timber Forest Products)の収穫は多様な森林からの恵みを森を攪乱せずに得ることができる行動ですから,このことを学生に学んでほしい,と発案した実習でした. (水) Practice in wood science (http://fc-forecol.agr.shizuoka.ac.jp/wordpress/?p=2478&lang=en) was held in the Tenryu branch on Dec 24, 2020. As well as vegetation survey and experiences of thinning trees, we set tubes to collect sap from Acer pictum (maple syrup). It was the first time for us to try this, and we are looking forward to seeing if we can get the syrup. The idea behind this exercise was to help students learn that harvesting NTFPs (Non-timber Forest Products) is an activity that allows us to obtain the bounty of forests without disturbing them. Mizunaga

新年のごあいさつ

昨年も学外の関係者のみなさま、地域のみなさまをはじめ、実習を行ううえで多くの方にご支援いただきました。たいへんお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年は丑年。さすがに演習林内にウシはすんでいませんが、ウシ科であるニホンカモシカがよく撮影されます。 昨年に引き続き、十分に感染症対策をしながら、いかに演習林での活動を進めていくかを考える年になりそうですが、カモシカのように焦らずも着実に前進できるよう努めていきたいとおもいます。