オンラインセミナー:森と山の科学#10「針葉樹人工林から針広混交林・広葉樹林へ:広葉樹導入と個体成長のしくみ」
オンラインセミナー森と山の科学#10「針葉樹人工林から針広混交林・広葉樹林へ:広葉樹導入と個体成長のしくみ」が開催されました。導入として、広葉樹林化の基本的な仕組みと更新を決める要因(人工林への種子供給、シカによる採食圧、光環境など)についての説明があった後、現在もデータを収集している、天竜のヒノキ林におけるブナ科稚樹の分布と動物による貯食散布の研究について紹介がありました。天竜では主に野ネズミ類やカケスがブナ科堅果を貯食散布していること、どのような種がどれくらい散布されるかにはブナ科堅果の結実量の年変動や動物による堅果の選好性が影響すること、広葉樹林を成林させるにはブナ科の種(しゅ)の耐陰性や光合成特性を考慮した管理が必要であるというお話でした。
天竜では鳥類による液果の種子散布がよく調べられていますが、貯食散布されるブナ科の更新に関するデータが得られれば、天竜地域で広葉樹林化を進める際に役立つ重要な知見になりそうだと感じました。ご参加いただいた 22 名の皆様ありがとうございました。