造林学実験

7/7に環境森林の3年生を対象として、造林実験(実習?)が天竜フィールドで行われました。4班に分かれて、室内での光合成測定+クロロフィル測定+全天空写真解析と、野外での木部圧ポテンシャル測定+光環境測定+SPAD測定など、内容盛りだくさんの実習でした。写真は、朝に講義室で先生が実習内容を説明しているところです。この日は午後からものすごい猛暑となりました(梅雨あけ)。室内は冷房で快適でしたが、野外実習はかなり大変そうでした(私はずっと室内にいました)。



室内での光合成測定の様子。宿舎裏庭のブナの陽葉と陰葉(明るいところ、暗いところにある葉)について、光-光合成カーブを測定しました。机の上にある機械を操作して測定します。

クロロフィル蛍光測定装置(PAMシステム: 植物の強光ストレスなどを調べる装置)の説明と、全天空写真の解析(森林の葉面積や林内の光環境の推定)を行いました。 まずネットからフリー解析ソフトをダウンロードするところから講義が始まりました(無線RAN完備!)。私が3年生の頃は携帯もまだありませんでした(たぶん)。実習もずいぶん様変わりしました。ものすごい進歩ですね。

伐採跡に更新した稚樹群落(若木が密生している場所)において、群落内の光環境や葉のクロロフィル含有量、葉の角度の測定方法について、実習を行いました。葉の角度の測定方法について、ティーチングアシスタントが学生に説明をしているところです(想像ですが)。

プレッシャーチェンバー(圧力を測る装置)で、林縁のヤブムラサキの木部圧ポテンシャルを測定している様子。葉に圧力を加えて、葉柄から水分がにじみ出たときの圧力を読み取ります。ルーペで葉柄の断面を観察しています。圧力をかけすぎると、水分が噴水のように吹き出てしまうので、赤色のコックを慎重に操作して、ゆっくりと圧力を加えていきます。暑そうですね。

群落内の光環境(右)と葉のクロロフィル濃度の測定(左下)の様子。右側の長い棒はセプトメータという機械で、64個の光センサーが棒の中に並んでいます。それを群落内に突き刺して、内部の光環境を計測します。そんなに重くはないのですが、センサーを水平に保つ必要があるため、何度も測定していると結構腕が疲れます。左下はSPAD(青い服を着た彼が手に持っている小型の装置)でクロロフィル濃度(正確にはSPAD値)を測定しています。この装置は葉にクロロフィルが吸収する赤色光と吸収しない赤外光を照射してその吸収量の差を測定し、SPAD値を算出します(たぶん)。そのSPAD値は抽出測定されたクロロフィル濃度と高い相関があります。どちらもボタンひとつでデータを記録することができる便利な機械です。夕方に、測定したデータの分析方法や解釈について、室内講義がありました。レポート提出がありますが、ひとまず、みなさんお疲れ様でした。

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