投稿

6月, 2013の投稿を表示しています

事務所玄関ツバメの巣

イメージ
順調に巣立ってほしいものです。

フィンランド出張

イメージ
大学のフィールドとは全く関係ないのですが、フィンランド・ラップランド地方のイバロへ出張する機会があったので、北方の森林の様子を紹介したいと思います。オーロラ、トナカイ、サンタクロース、ムーミンでよく知られるフィンランドですが、今回訪問したイバロ、Saariselka、イナリは年降水量がおよそ500mm、平均気温が約-1℃と非常に寒いところです。そのため、樹木の成長が遅く密度も日本と比べてかなり低いです。主な構成種はヨーロッパトウヒやアカマツ、カンバで、林床にはコケやベリーが多いです。写真をいくつかまとめたので、日本の森林との違いを感じて頂ければと思います。 最初の写真はSaariselka近郊の丘のふもとのカンバ林です。 トナカイ(Saariselka)。奈良公園のシカほどではないですが、あちこちで見かけます。ちなみに全てのトナカイが野生というわけではなく、持ち主の決まっている放牧状態のトナカイも多いそうです。訪問した6月はまだ寒いのですが、少し気温が上がると森林には大量の蚊が発生します。それを避けるためによく道路へ出てくるそうです(寒くて蚊がいないときでも、アスファルトが暖かくて気持ちが良いらしく、やはり道路へ出てくるそうです)。トナカイ料理や革製品をいたるところで目にします(料理はかなりおいしいです)。 Saariselka近郊の丘を散策。 わい性化したBetula pubescens(たぶん)(Saariselka近郊の丘の中腹)。それほど高い丘ではないのですが、少し上ると樹木はわい性化して荒涼とした風景が広がります。 Betula nana(Saariselka近郊の丘の中腹)。枝が地面にころがっているように見えますが、これでも1つの個体です。Betula pubescensと同じカンバの1種ですが、暖かい場所でもそれほど大きくならないようです。 散策中に曇ってきたと思ったら、突然の吹雪に。日中は20℃近くになるときもあるので、ものすごい温度差です。植物にとってはかなり過酷な環境です。落葉広葉樹(カンバ)が青い葉をつけているのに雪が降っている、めずらしい光景ですね。(Saariselka近郊の丘) ヨーロッパアカマツ (イナリ) アカマツ林。寒く成長が遅いので、太いものは樹齢300~600年にもなるそうです。(イナリ) アカマツの立ち枯れ木。寒くて腐りにくい...

南アルプスブランチ(中川根)の宿舎周辺の森林

イメージ
以前にこの森林では、下層にササが繁茂していると紹介しましたが、この写真ではササのない部分が多くあります。実はこれ暗いためではなくて、シカの食害によるものです。南アルプスフィールドではシカの食害被害が深刻化しており、特にウラジロモミは壊滅的な被害を受けています。ササがなくなれば林床が明るくなって広葉樹の稚樹が成長しそうですが、シカは稚樹も食べてしまうので、写真のような裸地になるのです。シカによる植生の変化を防ぐため、今年は防鹿柵を複数設置する予定です。

南アルプスブランチ(5月17日)

イメージ
林道の脇にたまったブナの花。今年は例年よりも花が多いです。ブナは周期的に大量の実をつけるのですが、今年は成り年かも?

調査プロット設定@南アルプスブランチ

イメージ
先月(5月11日)に訪問した南アルプスフィールド(中川根)の様子を紹介します。写真(上)は宿舎周辺の森林の様子です。カエデ類、ヒメシャラ、ブナ、ウラジロモミが優占する樹種の多様性の高い森林です。下層にはササが繁茂しています。曇りの日に撮影したので暗い雰囲気なのが、少し残念です。今年から、この森林を実習や研究に利用することを計画しており、現在プロットの作成や毎木調査を行っています。